# 腹膜透析液への水素溶解が腹膜中皮細胞および腹膜の完全性を保護する実験的検討
> Dissolved molecular hydrogen (H) in Peritoneal Dialysis (PD) solutions preserves mesothelial cells and peritoneal membrane integrity.


## 要約

末期腎不全患者における腹膜透析（PD）では、腹膜障害が透析継続を困難にする主要因となっている。本研究では、水素（H2）を400 ppb溶解したPD液をラットに10日間腹腔内投与し、腹膜への影響を検討した。H2含有PD液群では、通常PD液群と比較して、中皮下肥厚・アポトーシス・増殖・ビメンチン陽性細胞数が有意に抑制され、M2型マクロファージ（CD163陽性）の優位な存在が確認された。また、塩化鉄による酸化的障害モデルでも、H2溶解液が中皮細胞の消失と肥厚を軽減した。

### メカニズム

H2の抗酸化作用により活性酸素種が消去され、腹膜中皮細胞のアポトーシスが抑制されるとともに、M2型マクロファージの優位な分布を介して腹膜の炎症・線維化が軽減されると考えられる。

## 書誌情報

- **著者**: Nakayama M, Zhu WJ, Watanabe K, Gibo A, Sherif AM, Kabayama S ほか
- **ジャーナル**: BMC Nephrol
- **発行年**: 2017 (2017-10-31)
- **PMID**: [29089029](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29089029/)
- **DOI**: [10.1186/s12882-017-0741-0](https://doi.org/10.1186/s12882-017-0741-0)
- **PMC**: [PMC5664574](https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5664574/)
- **研究タイプ**: 動物実験
- **投与経路**: 点滴・注射
- **効果**: 有効

## 投与経路に関する解説

水素生理食塩水点滴は医療機関でのみ実施可能な投与経路で、日常応用には向きません。日常的な水素摂取の経路としては吸入が最も実用的ですが、吸入応用にあたっては爆発リスクに注意が必要です（LFL 実証値 10%、高濃度 66%/100% 機は非推奨）。

## 安全性注意

水素生理食塩水点滴は医療機関でのみ実施可能な投与経路で、日常応用には向きません。日常的な水素摂取の経路としては吸入が最も実用的ですが、吸入応用にあたっては爆発リスクに注意が必要です（LFL 実証値 10%、高濃度 66%/100% 機は非推奨）。

詳しくは:
- [吸入時の濃度と LFL/UFL](https://h2-papers.org/safety-notes/inhalation-concentration)
- [消費者庁事故事例](https://h2-papers.org/safety-notes/accident-cases)
- [安全性主張の主要論文](https://h2-papers.org/safety-notes/lineage)

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> **引用形式**: H2 Papers — PMID 29089029. https://h2-papers.org/papers/29089029
> **Source**: PubMed PMID [29089029](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29089029/)
