マウス褥瘡モデルにおける皮膚虚血再灌流傷害に対する水素ガス吸入の保護効果
Hydrogen gas inhalation protects against cutaneous ischaemia/reperfusion injury in a mouse model of pressure ulcer.
要約
本研究では、マウス褥瘡モデルを用いて水素ガス吸入の皮膚虚血再灌流傷害への影響を検討した。水素吸入により創傷面積、酸化的DNA損傷指標(8-oxo-dG)、細胞アポトーシス率が有意に低下した。Nrf2および下流因子の発現上昇を介した抗酸化酵素活性の増強とROS蓄積の抑制が確認された。さらに、MCP-1・E-セレクチン・P-セレクチン・ICAM-1の過剰発現抑制、TNF-α・IL-1・IL-6・IL-8などの炎症性サイトカイン産生低下、IL-22・TGF-β・VEGF・IGF1などの創傷治癒促進因子の発現増加、MMP9産生抑制、コラーゲン合成促進が観察された。
メカニズム
Nrf2経路の活性化による抗酸化酵素誘導とROS消去、接着分子・炎症性サイトカイン産生抑制、IL-22・TGF-β・VEGF・IGF1を介した創傷治癒促進、MMP9抑制によるコラーゲン合成促進が主要機序として示された。
書誌情報
- 著者
- Fang W, Wang G, Tang L, Su H, Chen H, Liao W ほか
- ジャーナル
- J Cell Mol Med
- 発行年
- 2018
- PMID
- 29921037
- DOI
- 10.1111/jcmm.13704
- PMC
- PMC6111801
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投与経路に関する解説
水素は空気中で **約 4%(LFL・爆発下限)から約 75%(UFL・爆発上限)** までが燃焼可能な濃度範囲とされています。高濃度水素吸入器のうち 66% 出力はこの範囲内にあり、100% 純水素出力でも装置と外気の境界面で必ず 4–75% の濃度勾配層が生じます(UFL 75% パラドックス)。設計原則上は LFL 未満(古典値 4% 以下)が想定されますが、これは閉鎖系・予混合・静止条件での値であり、開放系・動的条件である吸入環境では実証値として **10%** が文献で報告されており、実務上はこちらを上限の目安とします。66% / 100% 出力機については消費者庁事故情報データバンクに事故事例が記録されており、これらの観点から推奨されません。
安全性注意
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