# ブタにおける水素ガス単回吸入の薬物動態解析
> Pharmacokinetics of a single inhalation of hydrogen gas in pigs.


## 要約

ブタを用いた実験系を構築し、100%水素ガス（H2）を肺に充填後30秒間の無呼吸状態を維持した際の体内動態を解析した。頸動脈（CA）、門脈（PV）、肝上部下大静脈（IVC）にカテーテルを留置し、0・3・10・30・60分後に採血してガスクロマトグラフィーでH2濃度を測定した。CAのH2濃度は吸入直後に最高値を示し、3分後には最高値の1/40まで低下した。PVおよびIVCの最高濃度はCAの40%・14%であったが、半減期はPVで310秒、IVCで350秒とCAの92秒より長かった。10分後には静脈血が動脈血より高濃度を示し、60分後も門脈血・上大静脈血でベースラインを上回るH2が検出された。

### メカニズム

吸入されたH2は肺から血流に移行し、対流拡散によって全身に分布する。動脈血での半減期は92秒と短い一方、門脈・下大静脈では300秒超と長く、肝臓での代謝を経て動的に消失する。

## 書誌情報

- **著者**: Sano M, Ichihara G, Katsumata Y, Hiraide T, Hirai A, Momoi M ほか
- **ジャーナル**: PLoS One
- **発行年**: 2020
- **PMID**: [32559239](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32559239/)
- **DOI**: [10.1371/journal.pone.0234626](https://doi.org/10.1371/journal.pone.0234626)
- **PMC**: [PMC7304914](https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7304914/)
- **研究タイプ**: 動物実験
- **投与経路**: 吸入
- **効果**: 評価対象外
- **水素濃度**: 100%

## 投与経路に関する解説

水素吸入応用にあたっては、LFL（爆発下限濃度）の取り扱いに注意が必要です。古典的な 4% は閉鎖系の値であり、吸入環境での実証値は 10%。100% 純水素出力（UFL 75% パラドックス）でも境界面で爆発範囲を通過します。高濃度（66% / 100%）吸入器は消費者庁事故情報データバンクに事故事例があり、推奨できません。

## 安全性注意

水素吸入応用にあたっては、LFL（爆発下限濃度）の取り扱いに注意が必要です。古典的な 4% は閉鎖系の値であり、吸入環境での実証値は 10%。100% 純水素出力（UFL 75% パラドックス）でも境界面で爆発範囲を通過します。高濃度（66% / 100%）吸入器は消費者庁事故情報データバンクに事故事例があり、推奨できません。

詳しくは:
- [吸入時の濃度と LFL/UFL](https://h2-papers.org/safety-notes/inhalation-concentration)
- [消費者庁事故事例](https://h2-papers.org/safety-notes/accident-cases)
- [LFL / UFL 用語解説](https://h2-papers.org/safety-notes/lfl-ufl-explained)
- [安全性主張の主要論文](https://h2-papers.org/safety-notes/lineage)

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> **引用形式**: H2 Papers — PMID 32559239. https://h2-papers.org/papers/32559239
> **Source**: PubMed PMID [32559239](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32559239/)
