左右腎臓に異なる虚血時間を導入した新規ブタ虚血再灌流モデルの開発と水素ガス吸入の効果
Development of a novel porcine ischemia/reperfusion model inducing different ischemia times in bilateral kidneys-effects of hydrogen gas inhalation.
要約
急性腎障害の中心的病態である腎虚血再灌流障害(IRI)を検討するため、左腎120分・右腎60分の異なる虚血時間を同一個体に付与する新規ブタモデルを構築した。全動物(n=4)が3か月の観察期間を生存し、各腎静脈採血および術中生検により左右腎を個別に評価可能であった。IRI直後の腎からの分解DNA放出量および3か月後の腎線維化は虚血時間に依存して増加した。水素ガス吸入により急性IRIマーカーである分解DNA放出の抑制傾向が認められたが、統計的有意差には至らなかった。
メカニズム
水素ガス吸入が腎虚血再灌流後の分解DNA放出(急性障害マーカー)を抑制する傾向を示し、活性酸素種の消去を介した急性腎IRI軽減が示唆された。
書誌情報
- 著者
- Kinoshita Y, Shirakawa K, Sano M, Yokoo T, Kume H, Kobayashi E
- ジャーナル
- Transl Androl Urol
- 発行年
- 2022
- PMID
- 35558259
- DOI
- 10.21037/tau-21-1164
- PMC
- PMC9085936
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投与経路に関する解説
水素は空気中で **約 4%(LFL・爆発下限)から約 75%(UFL・爆発上限)** までが燃焼可能な濃度範囲とされています。高濃度水素吸入器のうち 66% 出力はこの範囲内にあり、100% 純水素出力でも装置と外気の境界面で必ず 4–75% の濃度勾配層が生じます(UFL 75% パラドックス)。設計原則上は LFL 未満(古典値 4% 以下)が想定されますが、これは閉鎖系・予混合・静止条件での値であり、開放系・動的条件である吸入環境では実証値として **10%** が文献で報告されており、実務上はこちらを上限の目安とします。66% / 100% 出力機については消費者庁事故情報データバンクに事故事例が記録されており、これらの観点から推奨されません。
安全性注意
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