心停止後症候群患者における水素ガス吸入による酸化ストレス軽減効果の検討
Hydrogen gas inhalation alleviates oxidative stress in patients with post-cardiac arrest syndrome.
要約
心停止後症候群の病態において酸化ストレスは中心的役割を担う。本研究では、昏睡状態の心停止後患者5例(男性3例、平均年齢65±15歳、心原性4例・敗血症性1例)を対象に、2%水素ガス吸入(酸素濃度調整)を入院後18時間実施した。目標体温管理と並行し、吸入前および3・9・18・24時間後に血中水素濃度、血漿・尿中酸化ストレスマーカー(dROM、BAP、8-OHdG、HEL、脂質ヒドロペルオキシド)およびサイトカイン(IL-6、TNF-α)を測定した。心原性群では酸化ストレスの低下が認められた一方、敗血症性例ではサイトカイン値の減少が観察された。方法論的限界から確定的結論には至らなかった。
メカニズム
水素ガスが活性酸素種を選択的に消去することで、心停止後の酸化ストレスマーカー(dROM、8-OHdG等)を低下させ、心原性症例において抗酸化作用を発揮したと考えられる。
書誌情報
- 著者
- Tamura T, Suzuki M, Hayashida K, Kobayashi Y, Yoshizawa J, Shibusawa T ほか
- ジャーナル
- J Clin Biochem Nutr
- 発行年
- 2020
- PMID
- 33041520
- DOI
- 10.3164/jcbn.19-101
- PMC
- PMC7533855
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投与経路に関する解説
水素は空気中で **約 4%(LFL・爆発下限)から約 75%(UFL・爆発上限)** までが燃焼可能な濃度範囲とされています。高濃度水素吸入器のうち 66% 出力はこの範囲内にあり、100% 純水素出力でも装置と外気の境界面で必ず 4–75% の濃度勾配層が生じます(UFL 75% パラドックス)。設計原則上は LFL 未満(古典値 4% 以下)が想定されますが、これは閉鎖系・予混合・静止条件での値であり、開放系・動的条件である吸入環境では実証値として **10%** が文献で報告されており、実務上はこちらを上限の目安とします。66% / 100% 出力機については消費者庁事故情報データバンクに事故事例が記録されており、これらの観点から推奨されません。
安全性注意
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