IgG4関連進行性線維化間質性肺疾患患者における水素吸入後の制御性T細胞増加およびFas陽性T細胞サブセット減少:症例報告
Molecular Hydrogen as a Promising Therapy Could Be Linked With Increased Resting Treg Cells or Decreased Fas+ T Cell Subsets in a IgG4-PF-ILD Patient: A Case Report.
要約
85歳女性のIgG4関連進行性線維化間質性肺疾患(PF-ILD)に院内肺炎を合併した症例において、水素吸入開始4日目に胸部X線上の肺浸潤影の改善が認められ、人工呼吸器からの離脱が進んだ。水素投与前後の免疫表現型を比較したところ、静止期制御性T細胞(Treg)の顕著な増加と、Fas陽性ヘルパーT細胞および細胞傷害性T細胞サブセットの有意な減少が観察された。本症例は、水素の抗炎症・抗酸化作用が免疫調節を介してPF-ILDの病態改善に寄与する可能性を示唆する。
メカニズム
水素の抗炎症・抗酸化作用により、静止期Tregが増加し、Fas陽性ヘルパーT細胞および細胞傷害性T細胞サブセットが減少することで免疫調節が生じると考えられる。
書誌情報
- 著者
- Lui SW, Lu J, Ho YJ, Tang SE, Ko KH, Hsieh TY ほか
- ジャーナル
- In Vivo
- 発行年
- 2024
- PMID
- 38688598
- DOI
- 10.21873/invivo.13600
- PMC
- PMC11059909
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投与経路に関する解説
水素は空気中で **約 4%(LFL・爆発下限)から約 75%(UFL・爆発上限)** までが燃焼可能な濃度範囲とされています。高濃度水素吸入器のうち 66% 出力はこの範囲内にあり、100% 純水素出力でも装置と外気の境界面で必ず 4–75% の濃度勾配層が生じます(UFL 75% パラドックス)。設計原則上は LFL 未満(古典値 4% 以下)が想定されますが、これは閉鎖系・予混合・静止条件での値であり、開放系・動的条件である吸入環境では実証値として **10%** が文献で報告されており、実務上はこちらを上限の目安とします。66% / 100% 出力機については消費者庁事故情報データバンクに事故事例が記録されており、これらの観点から推奨されません。
安全性注意
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