セボフルラン誘発性発達脳毒性におけるERKリン酸化抑制と酸化ストレスの関与
Suppression of ERK phosphorylation through oxidative stress is involved in the mechanism underlying sevoflurane-induced toxicity in the developing brain.
要約
新生児期の全身麻酔薬曝露が神経細胞アポトーシスおよび成体後の行動障害を引き起こすことが動物モデルで示されている。生後6日目のマウスにセボフルラン(2%)またはMEK阻害薬SL327(50 mg/kg)を投与したところ、ERKリン酸化の一過性抑制が顕著なアポトーシス増加をもたらした。一方、生後14日または21日での同処置ではアポトーシスは誘発されなかった。分子状水素の投与によりERKリン酸化が回復し、セボフルラン誘発性アポトーシスが軽減された。
メカニズム
セボフルランが酸化ストレスを介してERKリン酸化を抑制し、発達期脳における神経細胞アポトーシスを誘発する。分子状水素はERKリン酸化を回復させることでアポトーシスを軽減する。
書誌情報
- 著者
- Yufune S, Satoh Y, Akai R, Yoshinaga Y, Kobayashi Y, Endo S ほか
- ジャーナル
- Sci Rep
- 発行年
- 2016 (2016-02-24)
- PMID
- 26905012
- DOI
- 10.1038/srep21859
- PMC
- PMC4764822
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投与経路に関する解説
水素は空気中で **約 4%(LFL・爆発下限)から約 75%(UFL・爆発上限)** までが燃焼可能な濃度範囲とされています。高濃度水素吸入器のうち 66% 出力はこの範囲内にあり、100% 純水素出力でも装置と外気の境界面で必ず 4–75% の濃度勾配層が生じます(UFL 75% パラドックス)。設計原則上は LFL 未満(古典値 4% 以下)が想定されますが、これは閉鎖系・予混合・静止条件での値であり、開放系・動的条件である吸入環境では実証値として **10%** が文献で報告されており、実務上はこちらを上限の目安とします。66% / 100% 出力機については消費者庁事故情報データバンクに事故事例が記録されており、これらの観点から推奨されません。
安全性注意
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