心停止後症候群患者における水素ガス吸入の神経学的転帰への有効性を検討する多施設無作為化対照試験(HYBRID IIプロトコル)
Efficacy of inhaled HYdrogen on neurological outcome following BRain Ischemia During post-cardiac arrest care (HYBRID II trial): study protocol for a randomized controlled trial.
要約
院外心停止後に蘇生された昏睡状態の成人患者360例を対象に、2%水素ガス吸入(24〜50%酸素と併用)の有効性を評価する二重盲検プラセボ対照試験のプロトコルを報告する。入院後18時間にわたり機械的換気下で水素吸入を実施し、33〜36℃の体温管理療法と組み合わせる。主要評価項目は90日後の神経学的転帰(CPC尺度)であり、良好転帰割合を50%から65%へ改善する15%の差を検出する80%検出力を設定している。
メカニズム
水素ガスが選択的に活性酸素種(特にヒドロキシルラジカル)を消去することで、心停止後の脳虚血再灌流障害を軽減すると考えられている。
書誌情報
- 著者
- Tamura T, Hayashida K, Sano M, Onuki S, Suzuki M
- ジャーナル
- Trials
- 発行年
- 2017 (2017-10-23)
- PMID
- 29058596
- DOI
- 10.1186/s13063-017-2246-3
- PMC
- PMC5651618
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投与経路に関する解説
水素は空気中で **約 4%(LFL・爆発下限)から約 75%(UFL・爆発上限)** までが燃焼可能な濃度範囲とされています。高濃度水素吸入器のうち 66% 出力はこの範囲内にあり、100% 純水素出力でも装置と外気の境界面で必ず 4–75% の濃度勾配層が生じます(UFL 75% パラドックス)。設計原則上は LFL 未満(古典値 4% 以下)が想定されますが、これは閉鎖系・予混合・静止条件での値であり、開放系・動的条件である吸入環境では実証値として **10%** が文献で報告されており、実務上はこちらを上限の目安とします。66% / 100% 出力機については消費者庁事故情報データバンクに事故事例が記録されており、これらの観点から推奨されません。
安全性注意
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