敗血症マウスの急性肺傷害に対する水素吸入の保護効果におけるRho/ROCKシグナル経路の関与
[Role of Rho/ROCK signaling pathway in the protective effects of hydrogen against acute lung injury in septic mice].
要約
盲腸結紮穿刺(CLP)により敗血症を誘発したC57BL/6雄マウス80匹を用い、2% H2吸入(CLP後1時間および6時間、各1時間)の効果を検討した。H2吸入群では、気管支肺胞洗浄液中のタンパク質・TNF-α・IL-1β・好中球数が有意に低下し、肺エバンスブルー色素漏出・MDA含量・湿乾重量比も減少した。一方、SOD活性およびZO-1発現は上昇した。Rho-GTP/総Rho比、ROCK1・ROCK2発現、p-MYPT1/MYPT1比の抑制も確認され、肺組織の病理学的改善が認められた。
メカニズム
H2吸入がRho-GTP活性化を抑制し、ROCK1・ROCK2発現およびMYPT1リン酸化を低下させることで、内皮バリア機能(ZO-1)を維持し、炎症・酸化ストレスを軽減する。
書誌情報
- 著者
- Zhang H, Liu L, Sun Z, Liang Y, Yu Y
- ジャーナル
- Zhonghua Wei Zhong Bing Ji Jiu Yi Xue
- 発行年
- 2016
- PMID
- 29920028
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投与経路に関する解説
水素は空気中で **約 4%(LFL・爆発下限)から約 75%(UFL・爆発上限)** までが燃焼可能な濃度範囲とされています。高濃度水素吸入器のうち 66% 出力はこの範囲内にあり、100% 純水素出力でも装置と外気の境界面で必ず 4–75% の濃度勾配層が生じます(UFL 75% パラドックス)。設計原則上は LFL 未満(古典値 4% 以下)が想定されますが、これは閉鎖系・予混合・静止条件での値であり、開放系・動的条件である吸入環境では実証値として **10%** が文献で報告されており、実務上はこちらを上限の目安とします。66% / 100% 出力機については消費者庁事故情報データバンクに事故事例が記録されており、これらの観点から推奨されません。
安全性注意
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