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水素ガスは好中球細胞外トラップ(NET)の形成を抑制する

H2 Inhibits the Formation of Neutrophil Extracellular Traps.

細胞・分子レベル 複合経路 有効

要約

好中球細胞外トラップ(NET)は感染症や心血管疾患など多くの炎症性病態に関与する。本研究では、健常人血液から単離した好中球をPMAまたはカルシウムイオノフォアA23187で刺激し、水素(H₂)曝露下でのNET形成への影響を検討した。H₂はヒストンシトルリン化、クロマチン複合体による膜破壊、NETコンポーネント放出をいずれも抑制した。またH₂はH2AXのSer-139リン酸化を抑制することでCXCR4発現誘導を低下させた。さらにミエロペルオキシダーゼ活性やROS産生の抑制に加え、PAD4介在性ヒストンシトルリン化の直接阻害も示唆された。LPS誘発敗血症モデル動物(マウスおよび高齢ミニブタ)へのH₂吸入により、血液および気管支肺胞洗浄液中のNET形成・放出が抑制された。

メカニズム

H₂はROSおよびミエロペルオキシダーゼ活性の抑制に加え、PAD4介在性ヒストンシトルリン化を直接阻害し、H2AX Ser-139リン酸化低下を介してCXCR4発現を抑制することでNET形成を阻害する。

書誌情報

著者
Shirakawa K, Kobayashi E, Ichihara G, Kitakata H, Katsumata Y, Sugai K ほか
ジャーナル
JACC Basic Transl Sci
発行年
2022
PMID
35257042
DOI
10.1016/j.jacbts.2021.11.005
PMC
PMC8897170

タグ

疾患・症状:敗血症 投与経路:吸入投与 メカニズム:ヒドロキシルラジカル消去 免疫調節 炎症抑制 酸化ストレス 活性酸素種

投与経路に関する解説

複数の投与経路を併用した研究です。一般原則として、日常的な水素摂取は吸入が最も効率的な経路とされます。吸入応用にあたっては爆発リスクに注意が必要です(LFL 実証値 10%、高濃度機は消費者庁事故事例あり非推奨)。

安全性注意

複数の投与経路を併用した研究です。一般原則として、日常的な水素摂取は吸入が最も効率的な経路とされます。吸入応用にあたっては爆発リスクに注意が必要です(LFL 実証値 10%、高濃度機は消費者庁事故事例あり非推奨)。

詳しくは:

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引用形式: H2 Papers — PMID 35257042. https://h2-papers.org/papers/35257042
Source: PubMed PMID 35257042