急性運動誘発性炎症および酸化ストレスに対する分子状水素吸入の影響
Molecular hydrogen reduces acute exercise-induced inflammatory and oxidative stress status.
要約
座位生活ラットがトレッドミル上で最大走行速度の80%で運動する際に2%水素ガスを吸入させ、運動直後および3時間後に血漿中の炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β、IL-6)および酸化ストレス指標(SOD、TBARS、NOx)を測定した。水素吸入群ではTNF-αおよびIL-6の上昇が抑制され、SOD活性がさらに増大し、運動3時間後のTBARSが低下した。また、CREB リン酸化の運動誘発性増加も水素吸入により減弱した。これらの結果は、水素ガスが急性運動に伴う炎症・酸化・細胞ストレス応答を軽減することを示唆する。
メカニズム
水素ガスがTNF-αおよびIL-6の産生を抑制し、SOD活性を増強してTBARSを低下させるとともに、CREB リン酸化を減弱させることで運動誘発性の炎症・酸化ストレスを軽減する。
書誌情報
- 著者
- Nogueira JE, Passaglia P, Mota CMD, Santos BM, Batalhão ME, Carnio EC ほか
- ジャーナル
- Free Radic Biol Med
- 発行年
- 2018
- PMID
- 30243702
- DOI
- 10.1016/j.freeradbiomed.2018.09.028
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投与経路に関する解説
水素は空気中で **約 4%(LFL・爆発下限)から約 75%(UFL・爆発上限)** までが燃焼可能な濃度範囲とされています。高濃度水素吸入器のうち 66% 出力はこの範囲内にあり、100% 純水素出力でも装置と外気の境界面で必ず 4–75% の濃度勾配層が生じます(UFL 75% パラドックス)。設計原則上は LFL 未満(古典値 4% 以下)が想定されますが、これは閉鎖系・予混合・静止条件での値であり、開放系・動的条件である吸入環境では実証値として **10%** が文献で報告されており、実務上はこちらを上限の目安とします。66% / 100% 出力機については消費者庁事故情報データバンクに事故事例が記録されており、これらの観点から推奨されません。
安全性注意
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