ポストCOVID-19症候群に対する一酸化窒素と水素ガス吸入併用の安全性・有効性評価
[Rehabilitation program of post-COVID-19 syndrome with the use of nitric oxide and molecular hydrogen].
要約
ポストCOVID-19症候群(PS)患者34名を対象に、一酸化窒素(60 ppm)と水素(4%未満)の混合ガス吸入(iNO/iH)を1日90分・10日間実施する前向き対照試験を行った。主要群(17名)では対照群と比較して、呼吸困難・咳・疲労・動悸の症状スコアが有意に改善し(p<0.005)、SF-36スコア上昇(p=0.006)、FASスコア低下(p=0.001)、HADS不安スコア低下(p=0.02)が認められた。6分間歩行距離およびSpO2も改善し、静脈血流速度の増加、血清酸化ストレスマーカーの低下、抗酸化活性の向上が観察された。
メカニズム
吸入水素および一酸化窒素が酸化ストレスを軽減し、眼球結膜微小循環における静脈血流速度を増加させることで、ポストCOVID-19症候群の病態に関与する機序に作用すると考えられる。
書誌情報
- 著者
- Pozdnyakova DD, Bakhareva TА, Baranova IA, Selemir VD, Chuchalin AG
- ジャーナル
- Ter Arkh
- 発行年
- 2024 (2024-04-16)
- PMID
- 38713041
- DOI
- 10.26442/00403660.2024.03.202639
タグ
投与経路に関する解説
水素は空気中で **約 4%(LFL・爆発下限)から約 75%(UFL・爆発上限)** までが燃焼可能な濃度範囲とされています。高濃度水素吸入器のうち 66% 出力はこの範囲内にあり、100% 純水素出力でも装置と外気の境界面で必ず 4–75% の濃度勾配層が生じます(UFL 75% パラドックス)。設計原則上は LFL 未満(古典値 4% 以下)が想定されますが、これは閉鎖系・予混合・静止条件での値であり、開放系・動的条件である吸入環境では実証値として **10%** が文献で報告されており、実務上はこちらを上限の目安とします。66% / 100% 出力機については消費者庁事故情報データバンクに事故事例が記録されており、これらの観点から推奨されません。
安全性注意
詳しくは: