オミクロン株SARS-CoV-2感染回復における水素/酸素吸入の有効性:多施設無作為化対照試験
The efficacy of hydrogen/oxygen therapy favored the recovery of omicron SARS-CoV-2 variant infection: results of a multicenter, randomized, controlled trial.
要約
本多施設無作為化対照試験では、オミクロン株感染患者64例を水素/酸素混合吸入群(32例)と酸素単独吸入群(32例)に割り付けた。水素/酸素群ではウイルス排出期間の短縮が認められ、3日目以降に累積陰性転換率の上昇傾向が確認された。IL-6値はベースライン比22.8%低下し、リンパ球数は3日目にベースラインの61.1%まで増加した。さらに肺病変の改善を示した患者割合も水素/酸素群で多く、分子状水素がCOVID-19患者の回復を支持する可能性が示唆された。
メカニズム
水素/酸素混合吸入により炎症性サイトカインIL-6が低下し、リンパ球数が回復することで免疫応答が改善され、ウイルス排出期間の短縮と肺病変の改善に寄与したと考えられる。
書誌情報
- 著者
- Shi MM, Chen Y, Wang X, Zhang YJ, Cheng T, Chen H ほか
- ジャーナル
- J Clin Biochem Nutr
- 発行年
- 2023
- PMID
- 37970554
- DOI
- 10.3164/jcbn.23-32
- PMC
- PMC10636573
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投与経路に関する解説
水素は空気中で **約 4%(LFL・爆発下限)から約 75%(UFL・爆発上限)** までが燃焼可能な濃度範囲とされています。高濃度水素吸入器のうち 66% 出力はこの範囲内にあり、100% 純水素出力でも装置と外気の境界面で必ず 4–75% の濃度勾配層が生じます(UFL 75% パラドックス)。設計原則上は LFL 未満(古典値 4% 以下)が想定されますが、これは閉鎖系・予混合・静止条件での値であり、開放系・動的条件である吸入環境では実証値として **10%** が文献で報告されており、実務上はこちらを上限の目安とします。66% / 100% 出力機については消費者庁事故情報データバンクに事故事例が記録されており、これらの観点から推奨されません。
安全性注意
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